Fax回線について知ってみよう


ビジネスで大量のFaxを使う場合(例えば支払い通知書の送付や、注文書の受信)、Faxの回線は1本2本じゃ足りません。
大量の送信・受信に耐えられなければならないので、最低でも数十本のFax回線が必要となります。
特に受発注関係の業種では、送信や受信が遅れてしまうことは致命的です。

しかし、回線数を増やすとその分コストが増え、メンテナンスの手間も増大してしまうデメリットも生じます。
今回は、Fax回線に焦点を当ててFax機とインターネットFaxの違いを説明いたします。

そもそもFax回線って何?


Fax回線と言うと専用の特別な回線に聞こえますが、通常の電話回線と変わりありません。
電話回線をFax専用に使っているのでFax回線と呼んでいます。

回線には加入電話とINSネット64、INSネット1500といった種類があります。(NTTの場合)
それぞれの違いは、回線の種類(アナログかデジタルか)、回線数、利用料金などです。

加入電話 INSネット64 INSネット1500
回線の種類 アナログ デジタル
回線数 1本 2本 23本
初期費用 36800円 36800円 51800円

アナログ回線の特長と利用料金


加入電話は昔から使われている電話回線のことで、アナログ回線という種類です。アナログ回線は1契約で1回線となっているので、電話とFaxを共用する形となります。この場合、電話をしている最中はFaxを使えませんし、その逆も然りです。

アナログ回線は、ダイヤル回線とプッシュ回線に分かれていて、契約時にどちらかを選ぶことができるようです。
ダイヤル回線は昭和の黒電話のようにダイヤルを回して電話をかけるタイプで利用できる電話回線で、パルス信号を発信しています。
プッシュ回線はボタンを押すタイプの電話で利用できる電話回線で、プッシュ信号を発信しています。プッシュ回線はダイヤル回線よりも早く相手につながるメリットがあります。

IT用語辞典では、ISDN回線について次のように説明しています。

ISDNとは、電話やFAX、データ通信を統合して扱うデジタル通信網。日本ではNTTが「INSネット」の名称でサービスを提供している。(中略)2回線同時に使用できるので、電話をかけながらインターネットに接続したりできる。また、2回線を束ねて128kbpsの高速通信を行うことも可能である。

NTTでは2025年を目処にISDNを廃止する予定となっています。

加入電話は通常36,000円の施設設置負担金が必要となりますが、これが不要なライトタイプもあります。
ただし、ライトタイプは通常に比べ約250円ほど基本料金が高くなっています。
また、回線には住宅用と事務用があり、それぞれ月額が異なっています。

加入電話 加入電話ライト
初期費用 36800円 2800円
月額(住宅) 1700円 1950円
月額(事務所) 2500円 2750円

※月額料金は電話サービス取扱所の種類(級局)によって変わります。表示の料金は一番高い3級局のものとなります。

デジタル回線の特長と利用料金


INSネット64はいわゆるISDNのことで、デジタル回線という種類です。デジタル回線は1契約で2回線となっているので、電話とFaxを同時に使うことができるの特長です。また、アナログ回線に比べて回線の品質が良いというメリットがあります。

INSネット64も加入電話と同様に、通常36,000円の施設設置負担金が必要となります。施設設置負担金が不要な代わりに月額料金が割高なライトタイプもあります。

INSネット64 INSネット64ライト
初期費用 36800円 2800円
月額(住宅) 2780円 3030円
月額(事務所) 3530円 3780円

光(IP)回線の特長


INSネット1500はビジネス向けの商品で、光回線を利用しています。1回線が加入電話23回線分に相当するので、FaxサーバーやインターネットFaxサービスで利用されています。

IT用語辞典では、IP回線について次のように説明しています。

IP電話とは、インターネットで利用されるパケット通信プロトコルのIP(Internet Protocol)を利用して提供される電話サービス。音声を電話機でデジタルデータに変換し、パケットと呼ばれる単位に分割した上で、IPネットワーク上を通話相手まで送ることで音声通話を行う。

ビジネス用途だけあって利用料金は高額ですが、加入電話23回線分と考えれば割安となっています。

INSネット1500
初期費用 51800円
工事費 24300円〜
月額 45000円

ISDN回線とIP回線

ISDNは利用した分だけ料金が発生しますが、通信が安定しているという特長があります。

一方、IP電話はいくら利用しても料金は定額ですが、通信が若干不安定と言われています。
通信が不安定なためにインターネットFaxでは送受信が上手くいかないケースが多く発生していましたが、最近ではIP電話の品質がISDNと同等の高品質となってきており、サービスの品質面でも問題ないと言われています。

インターネットFaxの回線数について


インターネットFaxは回線数での契約ではなく、1契約でも大量のFax回線を使用することができます。基本的に大量のFax回線を他の人と共有して使用しますが、Faxの利用規模によっては専用のFaxサーバーを立ててもらうことも可能な場合もあります。
イメージとしてはレンタルサーバーと似ていますね。

インターネットFaxサービスでは、1つのサーバーに複数のFaxボードを挿しています。Faxボードは、INSネット1500に対応しているものであれば、1枚で最大46回線の容量となります。この構成のサーバーを複数台設置することで、大量のユーザーが一斉にFaxを利用してもパンクしないサービスを提供しています。

そして、この大量の回線を、月額2000円以内で利用できるのです。通常、この規模のFaxサーバーを自社で用意すると数百万円は必要となります。しかも、サーバーの監視や保守作業も不要のため、運用コストを削減したい企業から注目されているのです。

高品質かつメンテナンスフリーのシステムを低価格で導入できるのが、インターネットFaxの特長です。
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